こんにちは!暁のぞみです!
尋常性白斑シリーズその3です。今回は白斑を悪化させる逆転の治療についてです。
私が白斑を患ってから、これが一番有効な治療だと思いました。全身に白斑があり、年々広がっているなら白くしたほうが早い、というわけです。
多分白斑の方なら、頭によぎることではないでしょうか?
でも、医師から白くしたほうが早いと言われたことは、一度もありません。悪化させることは、タブーなのかと思ってました。
その1、その2を読んでいない方は、そちらもぜひ読んでください。
【尋常性白斑】患って20年、治らないことを受け入れる、その1
白斑を悪化させる治療をしてくれる医師を探す
長い間治療をせず、白斑を放置していたら、白斑部分が広がり、治療するより他の部分の色を抜いたほうが早くない?って思うようになりました。
マイケル・ジャクソンが尋常性白斑なのは有名な話ですよね。彼は最初のうちは治療し、白斑部分を化粧で隠していたそうですが、途中から治療法を脱色に変えています。
最終的には真っ白な肌になってます。 同じ病気だと知った時はすごく驚きました。黒人だと白斑部分が相当目立ちますからね。
なので白斑を悪化させる逆転の治療があることはなんとなく知っていて、興味もあったんです。
ですがあまり一般的ではないようなんですね。 情報も少ないですし。 なので自分から医師に相談してみました。
レーザーの時に意見をいただいた勤め先の皮膚科医に。
相談内容は、健康な肌の色を抜く治療がしたいので、専門医又は専門病院を教えてほしい、という内容。そしたらその先生がやってくれるというので、お願いすることにしました。
この皮膚科医は私の白斑を見て、治すより抜いたほうが早い、と言ってました。 ひょんなことから、再び治療を始めることになりました。
健康な肌の色を抜く治療
どんな治療をするのか興味深々でした。医師曰く、完全に白くはならないけれど、今より目立たなくなるそうです。ガッツリ脱色、とはいきません。
処方されたのは内服薬で、トラネキサム酸250mg、グルタチオン(ランデールチオン)100mg、ともに錠剤、そ れとビタミンC1gの顆粒です。
美白で使われているようです。シミをとった方などにも処方されています。内服薬は全て保険適用です。
もうひとつは、塗り薬のハイドロキノンです。こちらは保険適用外。確か、1~2%で千円くらいでした。
ハイドロキノンは全く効きそうになかったことと、自費だったので、最初の1回のみで次回からは「効かないのでいらないです」とお断りしました。
上記の薬を飲み続ける治療は、その後変化なく続きます。完全には色が抜けない、と聞いていた通り、なんとなく色白になったかも。
白斑て、境目のメラノサイトが特に活発らしいです。疾患のある方は、自分の肌を観察してみるとよくわかると思います。境目って特に濃くないですか?
白斑の特徴だと医師が言ってました。だから余計目立っちゃうんですよね。薬の服用で、この境目が薄くなったかもしれませんが、よくわかりません。
顔のみ美容レーザーを照射
逆転の治療にはやる気満々の私でしたが、実際は投薬で優しく治療の日々。
正直、ガッツリ脱色or漂白して欲しいんです。
日本の医師は慎重なんですかね。それとも保険ではこれが限界なのかわかりませんがもどかしいです。
医師にもよると思うのですが、保険は効かないけどこんな脱色方法がある、とか話して欲しいです。
なので、治療1年くらい経った頃、再び医師に相談してみました。体の白斑は現状の治療でもいいけれど、顔だけは境目をできるだけなくしたい!と。
私の勤め先である総合病院の皮膚科は、美容レーザーもやっていたので、シミ取りみたいに境目をレーザー治療することは可能か聞きました。
結果は先生も「できるよ、いーねー」みたいになり、施術してもらうことになりました。使うレーザーは、美容目的の場合、肌のくすみを取りながらハリを持たせるものだそうです。
シミ取りとは違うレーザーのようです。私の白斑の状態から医師が選んだものとなります。こちらは治療が目的でも自費になります。
2ヶ月に1度の施術で、顔全体1回1万です。このレーザー、結構痛いです。鼻の下なんて涙出ます。
白斑の治療にお金をかけるのをやめるつもりでしたが、興味があったので合計5回受けました。レーザーしてもらった日は、肌がふっくら潤うんです。
潤いは1ヶ月くらい続いたと思います。しかも脱毛効果もあるんだそう。うれしいおまけです。
このレーザー完全ではないですが、5回受けて境目は結構目立たなくなりました。もう、通常のメイクでも十分隠せるくらい。
逆転治療が終了します
担当の皮膚科医が、院長とゴタゴタもめてしまい、突然病院を去ってしまいました。
この皮膚科医、副院長の次にえらい地位だったのですが、病院の方針とかいろいろ意見が合わなかったようで、すごいスピードで辞めてしまいました。
担当の患者さんへ伝える暇もないくらい。病院はその後対応に追われました。でもこういう事、めっちゃ多いです。医師同士もいろいろありきですね。
いい先生でしたが、プライドは高そう(医師は多いです)だったので、なんか納得。
皮膚科の受付に別の先生で治療を続けるか聞かれましたが、これ以上やることもないと思っていたのでここで治療を終了しました。
診てもらいたい、と思う医師もいなかったこともあります。投薬治療は約2年間、レーザー治療5回。完全でなくとも、顔も、体もそれなりに満足しています。
完全を目指してモノベンゾンを使う
通常の治療は効かず、保険適用外も試し、逆転の治療も終了し、もう病院治療をする気はないです。
ここまでの経験を活かし、次に何がやりたいかというと、顔にうっすら残る境目を完全になくすこと。なので以前から気になっていたモノベンゾンを使ってみることにしました。
肌を脱色させる外用薬だと他に、ハイドロキノン、エピラットが有名っぽいです。
ハイドロキノンは以前から処方されているクリームで、化粧品にも配合されているようですが、健康な方が美白として使うクリーム。 白斑の私にはあまり効かないです。
エピラットは最近有名なようですが、このクリームに関しては私は全く知らないです。
モノベンゾンはネットでその存在を知り、すごく興味がありました。
マイケル・ジャクソンが肌の脱色で使用したクリームだそうで、アメリカでは使用されているようですが、日本では多分無認可と思われます。
このクリーム、効き目がすごいんです。健康な方は使えません。なぜなら、このクリームで肌を脱色した場合、元の肌に戻ることはないそうです。
それほど強いということです。仕組みはよくわかりませんが、このクリームを取り扱っているネット販売業者は、安易な美白で使ってはいけない、とか使用は自己責任、とか注意書きがありました。
まさに私が求めていたものです!早速ネットで販売業者を探しました。
当時私が確認できたモノベンゾンは、2種類ありました。チューブタイプのインド製とボトルタイプのフランス製。
インド製はすごく安いのに対して、フランス製は数倍くらい高かったです。 ロコミでインド製は効かないというのを見つけたので、どちらを買うか迷いましたがインド製を買いました。
チューブタイプ3本セット。当時3本で2000円くらい。使ったのは顔とついでに手の甲。1日1回就寝前につけてました。
顔はクリームを塗るとヒリヒリ痛みます。手の甲は痛みなしです。
チューブ2本使いきった3か月後くらいには、顔の境目はなくなりました。ですが手の甲はあまり効果がなかったです。
顔はいろいろ試していたので、もともと境目は薄かったですが、完全に消えました。以来今日まで効いています。顔のみですが、やっと叶いました。
このクリームについて注意しなければならないのが、家族です。私は子どもたちにクリームを見せ、絶対に使ってはいけないと注意しました。もちろん理由も。
危険だということを十分周知させたつもりです。
逆転の治療まとめ
ステロイドのクリームを塗る保険治療や、レーザー照射する保険適用外治療を経て、やっと満足できる結果を得ました。
振り返ると、悲しいことに病院治療は満足できるものではなかったです。医師の説明がもう少し欲しいところでした。
治るという言葉の解釈も追求したいです。私と同じように勘違いする患者いると思うんですよね。
20年白斑と付き合い、私自身が思うベストな治療方法は、病院治療しないです。結局全身に白斑ができた時点で、完治は困難だと思うから。
治療したり、休んだりを繰り返しましたが、白斑は放っておけばどんどん悪化していきます。病院治療はそのスピードを遅めただけ。
治療せずに放っておいて、日焼け対策だけしておけばよかったな、と今なら思います。最初の広がるスピードって速かったように思うので。
レーザー治療費も我が家には大打撃。
今私のブログを読んでいる同じ病気の方には焦らないで、と伝えたいです。治すにも放置するにも、時間がかかります。
あと、放置しておけばよかったと書きましたが、実際難しいことを知っています。治したいですからね。
治療は医師の説明をよく聞き、疑問点などは質問し、納得したうえで行うことがいいと思います。
それからモノベンゾンですが、今は入手しずらく、そして高いようです。多分美白と混同されてしまうからでしょうね。
処方してくれる病院があるなら、そちらのほうが望ましいです。
根気よく付き合っていきましょう。