こんにちは!暁のぞみです!
我が家は母子家庭。離婚したのは約20年前で当時娘たちは4歳と2歳。母である私は離婚してからずっと非常勤。年収は娘たちが高校生になるまでは200万以下の非課税。しかも甲状腺と尋常性白斑と中心性網膜症の持病あり。
長女が現在薬剤師。中学まで公立で、高校は都立志望だったけど落ちて普通科私立、大学は東京都内で国公立は東京大学だけだったこともあり私立薬学部。
次女は中学まで公立、高校も都立、大学は私大看護学部。
年収200万以下の持病あり非常勤でもふたりの娘を私立の大学に行かせ、薬剤師看護師になるまでを節約というよりどれくらいお金がかかり、それをどう工面したのかをざっと紹介。
長女と次女の学力もどれくらいだったか紹介。
長女が薬剤師のなるまでどのくらいお金がかかったか
長女が薬剤師になりたいと思ったのが中学2年生の時。以後長女は勉強に目覚め必死にがんばった。
高校は都立の人気進学校が第一志望だったけど落ちてしまい、併願していた私立高校に入学。偏差値は都立も私立も62くらいでほぼ同じ。
入学金が50万近くて、制服代10万、教科書が3年間で20万くらい。授業料は月に1万くらい。これは補助があって書類を出したから通常より低かった。私立高校は学校によって入学金や学費に違いがあった。
他に夏期講習、冬期講習あったけど教材費くらいなので受講した場合は1回の講習で1万もしなかった。しかし部活動で運動部だったため、おそろいのジャージとか結構かかった気がします。あと私立高校だったので修学旅行がオーストラリア。旅費だけで27万円。プラスこづかい。
大学は入学金が60万。これは他の薬科大学もほぼ同じ。授業料が前期98万、後期98万だったので年間約200万。他に教科書や参考書など年間10万近かった。専門書に該当するので参考書系がかなり高い。
薬学部は6年制なので6年間で1300万くらい。私大薬学部はどこも大体同じ。
次女が看護師になるまでどのくらいお金がかかったか
次女は中学の看護体験で看護師を目指すことになる。勉強が苦手。長女と偏差値20くらい違う。中学まで公立。高校も都立だが偏差値は43くらい。普通科高校でぎりぎり都立にいけたレベル。
都立高校は信じられないくらい安かった。長女が私立だったので余計感じた。入学金5700円とかだったよーな。授業料は我が家が母子家庭低所得なので無料。教科書も安い。修学旅行も国内で5万くらい。
大学が私立4年制で入学金40万。授業料は1年生で前期も後期も70万くらい。徐々に上がり、4年生の時前期後期共に85万。教科書や参考書は長女同様高額だが、薬学部よりは安い。
看護学部4年間で750万くらい。大学によって学費に差がある。医療系は理系大学より高い。
勉強が苦手な次女が看護師になるまではこちら【母子家庭】次女が看護師になるまでを赤裸々告白
母子家庭非常勤が学費をどうやりくりしたか
高校までは私立だとしても非常勤で年収200万以下でもやりくりできます。母の収入や行政からの手当などを使えば。もちろん支出を抑えたり工夫は必要ですが。
問題は大学です。お金がないなら国公立に行かせるべき、という意見を聞きます。最もだとは思います。国公立の大学は学部に関係なく授業料など一律らしいです。
しかしですね、今の不安定で不景気でコロナまで経験しちゃった世の中です。別に母子家庭でなくても学費が安い大学ならみんな行きたいと思いますよ。当然入学は容易ではありません。
学費は奨学金制度を利用するんです。奨学金と言えば聞こえはいいですが借金です。ここをよく理解したうえで活用しましょう。
長女は全額独立行政法人日本学生支援機構を利用しました。こちらは多くの方が利用する一般的なものだと思います。
奨学金は返済に利息のかかるものとかからないもの2種類あります。親の年収や子どもの成績で借りることができます。貧乏だけではダメで、勉強もある程度できないと借りられません。
長女の場合、利息のかからない奨学金を約380万、利息のかかる奨学金を約500万、合計約880万借りました
次女は利息のかからない奨学金380万、利息がかかる奨学金36万借り、病院奨学金を240万受け、合計656万円。
これらの奨学金は娘たちがそれぞれ自立したのち、自分で返済します。いわゆる出世払い。
大学在学中にこれらの奨学金をもらい学費を払い、足りない分を私が工面しながらやりくりします。学費がどのくらいかかり、自分の収入をどれくらい充てられるかを計算する必要があります。
学費のために借りる奨学金にはいろいろ種類があります。
一番有名な独立行政法人日本学生支援機構の他にも奨学金を借りる先はいろいろあるんです。住んでいる自治体で独自に行っている奨学金もあります。
ちなみに東京都在住の我が家は自治体に母子家庭の貸付がありましたが50万くらいだったので利用しませんでした。他に社会福祉協議会でも貸し出しをしていました。
次女は進学した大学で大学独自の奨学金があり、返済の必要のないものだったので申請し受給しました。これをもらうことができたので日本学生支援機構の利息のかかる奨学金は1年でやめました。
他にも看護師志望だとさらにたくさんの奨学金があります。看護師は深刻な人手不足のため、病院が行っているものはお勧めです。我が家の次女も私の勤め先病院から奨学金を受けていました。病院奨学金の場合卒業後にその病院に就職し、決められた期間勤めれば返済しなくていい場合がほとんどです。
ですが病院奨学金は受けた病院以外に就職した場合、全額返済することになります。我が家の次女も結局違う病院に就職したため、全額返しました。
返済の仕方は病院と相談なのですが、ほとんどが借りた金額を借りた期間分割で返します。私の場合勤め先だったこともあり、分割返済が恥ずかしかったので一括返済しました。
病院奨学金は希望すればほぼ100%受けることが可能です。ですが私の勤め先は就職辞退が結構多いです。大きな総合病院なのですが人気はいまいち。常に看護師不足状態なんです。
当初次女も返済しなくていいという理由だけで就職を希望していました。しかし4年間の学生期間に考え方や理想が変わります。
奨学金は借金、返さなくてはいけないことを理解する
母子家庭で低所得なら、大学進学の際には奨学金を借りないと進学は難しいです。それほど大学は学費が異次元。しかしこれは私立大学に限ってです。国公立なら借りずにいけます。
奨学金はほとんど利子がないに等しいので、母子家庭や親を頼れない学生にはありがたい存在。これを利用すれば夢が叶う、自立できる。
奨学金は返します。足りない学費を借りて、就職後に返済します。我が家でもここを子どもたちにきちんと説明しました。必須です。
薬剤師や看護師として就職すれば、返済は容易です。ですが人生は思い通りにいかないことも多いのでそこも想定する必要があります。
医療系に多いですが留年や国家試験不合格。これらが起こると予備校へ行く場合1年余計に学費がかかります。国家試験が不合格だった場合、薬剤師や看護師として働くことはできませんが、卒業はできます。理系大学を卒業したということで、全く違う分野で働く選択もあります。おススメはしませんが。
薬剤師は内定先によって対応に違いがありますが、内定を継続してくれるところが多いように感じます。看護師は内定取り消しが多いかな。
その場合1年予備校に通うか、働きながら勉強します。こんな事態になりたくないけど想定することは必要です。
我が家もいろいろ想定していたので次女が他の病院に就職するとなった時、一括返済できる準備をしていました。
まとめ
言いたいことは母子家庭で貧乏でも、やりたいことを実現することは可能ということ。あきらめなくて大丈夫ということ。
子どもがどんな職業を選択したとしても自分で勉強し、やりたいことを支えてあげることは親の喜びです。大切なのは正しい道へ導いてあげる努力をすること。
我が家は母が病院勤務だったこともあり娘たちは医療系を目指しました。そして結果的に浪人も留年もせずそれぞれ希望職に就くことができたけれど、希望通りにいかないであろう想定もたくさんしました。
なので私は娘たちが完全自立するまでは節約生活を徹底し、無駄金は一切使わず過ごしたんです。もし何かあっても自分が肩代わりできるよう常に準備してました。
だから次女が奨学金をもらっていた病院を蹴っても、借りていたお金を一括返済できたんです。もちろん次女は240万を働きながら私に返すことになりましたが。
薬剤師、看護師として自立出来たら奨学金の返済は楽勝です。薬剤師長女は就職後1年半で利息のかかる奨学金約500万を返済しました。あとは利息がかからない分だけ。
私を見て育ったせいか堅実が受け継がれうれしい限りです。低所得でも工夫すればこれだけの大金を払うことができるんです。とにかく頭を使うこと、1円でも無駄にしないことです。
かなりストイックな節約生活をしてきましたが、そのおかげで今とても充実しています。節約に関することは他の記事を参考にしてください。また、お問い合わせから記事リクエストも受け付けています。
薬剤師の奨学金事情はまた別記事でご紹介します。私の情報が役に立つとうれしいです。
暁のぞみでした。